第4回 ■食品安全安心プログラムの流れ
   
第3回 ■HACCP(5S)・一般衛生管理プログラム(PP)の相関図
   
第2回 ■必要な製造室が決まったら
   
第1回 ■HACCPの構築と施設の計画
  ■食品施設計画におけるHACCPの誤解
  ■前提プログラム(PP又はPrPs)とハードの関係
  ■HACCPの7原則・12手順を利用した施設の計画の進め方
   
〜 付 録 〜

 現在、HACCP認証を行っている代表的な機関を取り上げてみました。ご参考にしてください。

<HACCPの認定を独自に行っている団体>
農林水産省管轄の「HACCP手法支援法」による「高度化資金融資条件」としてのHACCP審査は、こちらの業界団体に委託しています。
この認定の特徴は、
○あくまでHACCP手法でありHACCPそのものではありません。
○この認定の目的は、「高度化のための融資を行う条件を満たすこと」です。従って、増改築、又は新築等、施設整備が前提となります。
○審査も専門家によるものもあれば団体の責任者によるものまで様々であり、審査基準も統一されたものは無く、手続きは各団体の指定する書式となります。
○継続審査も団体によっては行わない場合もあります。

<地方公共団体の食品に関する安全認定(様々な呼び方をしています)>
こちらの県で行っています。
○簡単な手続書類での審査で認定される場合もあります。

<ISO審査機関>
ISO審査機関はインターネットで検索されると判るように、かなりの数の機関があります。ISO22000の発行を受けてISOの規格のなかでHACCPを認定することが可能になったため、今後は多くの企業がHACCPのみの認定からISO22000の認定に切り替えるか、もしくは新しく取得すると考えられます。
但し、日本の多くの食品製造業は中小企業であり、ISOの規格を最初から維持するのはかなりの負担になるとも考えられます。

 



 
 
コンサルタントメモ

■ 改めて感じたHACCPへの理解と誤解 new

HACCPという言葉を耳にしてから既に10数年が経ち、広範囲に浸透し理解されているものと思っていましたが其れは大きな誤解であると最近改めて思い知らされました。
改めてと言うのは、地方での「食品の安全安心」に関する講演を通じ、HACCPという言葉くらいしか聞いたことが無いという企業の存在を目にしていたからです。
さらに悪いことに、誤解をしている方が多いと言うことです。例えば、「HACCPの認証は取らなければ行けないのでしょうか」と質問されることです。又、金属探知器の誤差をどこかで聞いてこられて、設置しても意味が無いのではと聞かれることもあります。
それらの背景には、農林水産省管轄の高度化に伴うHACCPの認定の制度や都道府県が独自に行っているミニHACCPのようなもの等、本来のHACCPと何の関係もないものが混乱の材料になっているようです。さらに公が私よりも上であると言う古来の日本人の感覚から民間の認証機関より公的機関の認証取得への願望がISOを含むHACCPが民間の認証であることのギャップを生み出し、困惑と混乱に拍車を掛けているような気がいたします。
先ずは誰の為に、何を目的にHACCP計画の構築に取り組むのかを考えて見る必要があります。そしてそのプロセスの結果として認証が取得出来るのであって、いつも言いますように認証取得が最終目的ではないのです。