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対談食品施設計画研究所 高橋 賢祐×株式会社キューケン永松代表取締役

ダメージを受けやすい食品工場の塗床

株式会社キューケン対談

本日は食品工場の塗床において多くの実績があり、弊社IFFの設計した工場でも実積のある株式会社キューケンの永松代表取締役にお越しいただきお話しを聴きしたいと思います。宜しくお願いします。

 

塗床一筋、33年

永松:

私ども株式会社キューケンは、塗床材の専門メーカーとして1990年に創業し、2023年で33年を迎えております。

中でも当社の主力商品であります水系硬質ウレタン、商品名ピュアクリートは食品工場に適した床材として広くお使い頂いております。

高橋;

食品工場の設計をしている立場から聞きますが、食品工場にとって塗床が何故重要になのかメーカーの経験から話してもらえませんか

永松:

食品工場にとって塗床がなぜ大切であるのかといいますと、製造現場の床は様々なダメージを受けやすいからです。

例えば台車等の移動に伴う摩耗や衝撃による損傷、製造中や製造後の洗浄水や製造時の油脂や糖分が多い調味料の酸化による腐食、又、熱など様々な要因から下地コンクリートを保護しなければなりません。

特に弊社の製品は耐熱性に優れ、塗り厚9ミリで120℃に対応出来ます。

剥離は異物混入の原因にもなり、剥離部分は菌の温床にもなるため破損、剥離の無い床材が求められます。

工場の塗床

 

塗床施工までの一貫した請負による他社製品との違い

高橋:

水系硬質ウレタンは他のメーカーからも製品例えばユークリート等が販売されていると思いますが、他社に比べて優れている点や特徴を説明してもらえばこの対談を読んでいただいている工場関係者が床材を選択するときに役に立つと思います

永松:

耐熱性や耐薬品性において優れている点はお話ししたかと思います。他社と比べた場合、素材そのものに優劣はあまり無いと考えています。1999年当時、他社は水系硬質ウレタンの製品は扱っていなかったと思います。先行したことで製品の改良や施工経験の積み重ねが出来、製品、施工技術とも他社と差別化が出来と思っています。

高橋:

具体的にはどのような取り組みをしているのですか

永松:

原料の攪拌から塗作業まですべて職人によるため、施工店を集めピュアクリート工業会を設立し、施工担当社の技術のレベルを確実にするために1級から3級までの資格制度を設け、毎年試験をしています。現在、北海道から九州まで38社が参加しています。

高橋:

確かに技量確認は必要かと思います。多くの塗床メーカーはあくまで材料を売るだけで施工する会社はゼネコンが選定する為、施工する塗床材の経験がある会社と無い会社では施工に差が出ると考えています。実際に弊社の設計した現場で、何度も現場監督に職人の技量確認をする様に伝えたにもかかわらず、工期が無い為、複数社に依頼し、その結果、その製品を扱った経験が無い業者が行ったようで、塗り終わった端から塗床が膨らみ、すべてやり直すことになった経験があります。

確認ですが、キューケンさんは、施工まで含めて請け負うのが基本ですね。

永松:

材料から施工まで、すべて責任を持って請け負っているのが強みとも思います。

 

よく見かける宣伝文句、1日で補修が出来る話は本当?

高橋:

この機会に聞いておきたいことがあります、例えば工場の塗り床は1日で補修ができると書かれた広告をよく見ますが、本当に一日で出来るのでしょうか。

永松:

工場の場合、施工現場の養生から施工、硬化時間が長いのですが、施工後の撤去、清掃まで入れて20~30㎡程度でしたら1日を24時間と考えれば可能と思います。

これ以上の面積や床が濡れている場合や油などが表面に付着している場合は、1日では不可能と考えています。特に油分に関しては研磨する必要も考えられます。

 

塗床材の剥離の原因は?

高橋:

塗床材が剥離している工場を見かけますがその原因を教えてください。

永松:

ゼネコンの問題としては、一番の原因は、コンクリート表面の強度不足によると考えています。施工を急ぎすぎて4週強度が出る前に塗床を施工する場合などは注意が必要と思います。

コンクリート下地自体に関しては金鏝押さえがしっかりされていない場合も問題となります。

塗床業者の問題としては、原料の攪拌不良や施工前のコンクリート表面に発生しているレイタンスの除去等、自分が塗る対象の状態の確認不足も原因となります。

高橋:

コンクリートの乾燥度合いは影響しますか

永松:

この商品は材料自体に水分を含んでいる為、他の製品が含水率5%程度に対して水系硬質ウレタンは12%程度とコンクリートの乾燥度合いに影響は受けにくくなっています。

高橋:

塗り厚の違いによる影響はありますか

永松:

塗り厚の管理は1㎡毎の使用材料の重さをチェックし、相関的に塗床の厚さが確保されていることを確認しています。

高橋:

製品によっては塗り厚2ミリの製品もありますが人による作業の為、塗ムラを考慮すると問題は無いのでしょうか。

永松:

弊社は3ミリが最低の仕様になっています。

 

 

塗床は女性の化粧と同じ

高橋:
剥離や損傷の原因について下地のコンクリートの状態が重要と聞きましたが、私はいつもわかりやすく説明する為に女性の化粧と同じで、どんなに有名な化粧品を使ったとしても下地になる皮膚の状態が大切と話しています。

働く人への配慮と清掃性

高橋:

現場で作業している方からの要望はありますか

永松:

床に残っている水や油などで滑る、転倒事故が多いため滑り止め加工を求められることがよくあります。

高橋:

確かに、ノンスリップの範囲が年々増えていると感じています。

反面、ノンスリップ加工の床は清掃がしにくく、黒ずんでいるのを良く見かけます。

何か良い清掃方法はありますか。

永松:

推奨出来る洗浄剤はあります。又、定期清掃時に温水や蒸気を使用したポリシャーの仕様もお勧めします。

工場によってノンスリップの程度が違うため、程度の違うサンプルを作成し、選択してもらっています。

 

床に関しては何でも相談してください

高橋:

最後に話しておきたい事はありますか

永松:

弊社は塗床だけを専門に取り扱っている会社です。条件が悪い改修なども諦めず、相談頂ければと思います。

高橋:

完成し、機械を設置した後からではやり直しや補修が難しいのは床です。

塗床の仕様や施工に関して、私どもIFFは、工場建設において最重要点と考えております。これから工事を予定している方は、是非一度キューケンに相談してみてください。

永松社長、本日はありがとうございました。

株式会社キューケンホームページ